どのような方法で分析をしたのか?

分析方法

3Dレーザー計測機器「Design Scan Arm 2.5C」を用いて碗の表面計測を行いました。

碗の外形、内形、厚みなど、あらゆる角度からの詳細な寸法データを取得し、表面の凹凸や傷、凹みなど、肉眼では見えにくい微細な表面の状態を詳細に解析しました。





3Dレーザー計測機器での分析

【Design Scan Arm 2.5C】

マイクロフォーカスX線CT装置での分析

奈良文化財研究所 所有【SMX100CT-D】

次に、3Dスキャンの限界を補完するために、マイクロフォーカスX線CT装置「SMX100CT-D」を用いました。

これにより、3Dレーザー計測機器では捉えられない内部構造や漆の浸透状況を確認しました。

3Dスキャンによる表面解析とX線解析による内部構造の解析を組み合わせることで、輪島塗の製作工程をより総合的に理解することができます。

【協力】

KYOTO's 3D STUDIO株式会社
https://k3s.jp/


独立行政法人国立文化財機構
奈良文化財研究所
https://www.nabunken.go.jp/

KYOTO's 3D STUDIO株式会社

KYOTO's 3D STUDIO株式会社は、先進的なデジタル技術を駆使して文化財の保存と活用を推進し、地域社会や観光業、教育分野において多大な貢献を果たしています。

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